2022年から2023年の2年間にわたって参加した、シアターワーク(演劇や芸術表現手法を用いた教育プログラム)での体験、
わたしがシアターワークに出逢うまで、そこから広がる表現を綴ったエッセイです。
シアターワークでは、自分自身の身体が動きたい方向、心の声、素質や能力に繊細に耳を澄ませて、本来の自分自身に出会っていくということを、体験します。
現代を生きるわたしたちが、常識、記憶や理想によって、多少なりともニュートラルにとらえられなくなってしまったものに、身体を通して気がついていく過程でもあります。
シアターワークプラクティショナーコースも終盤の頃、
創始者である小木戸利光さんから宿題を受け取りました。
「〝シアターワークを受けとったわたし〟として
エッセイを書いてください。
未来の仲間たちへ。そして、未来のわたし自身へ。」
シアターワークを通して受け取った意識と身体感覚、
わたしたちの意識が描く世界のこと、
自身の体外離脱の体験や、デザインの仕事と芸術表現について、
自身の経歴、食べ物や、旅の話など
赤裸々に綴っています。
出逢えた方々とのかけがえのないご縁で、カタチになりました。
この本を手にとっていただき、
シアターワークに触れていただけたらうれしいです。
皆さんの記憶との共鳴は、
それはとてもステキで、ユニークで、尊く、
祝福に満ちたものだと思っています。
以下 本書より一部 抜粋
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そこは
光の粒子が
ととのっていた
わたしたちは
人間も
動物も
植物も
虫も
モノも
空間も
時間も
すべて
光の粒子
すべて
おなじ
すべて
光の粒子
光の
調和を
愛とも
いう
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ワークを終えると、身体が整った感覚になる。仲間のワークを見ているだけでも、それを体験する。自然に生じる、生じてしまう身体の動きは美しい。身体の動きだけではない、命の営みから生まれるものすべてが芸術であり、その芸術に触れると、そのエネルギーに呼応して、見ているわたしも共振する。硬くふさがれていたものが溶けていく。
全てに命がある。
命を神と呼ぼうと思う。全てに神は宿っている。
命の営みとともに、わたしたちは生きている。
全てが聖なる芸術であり、わたしたちは日々、共振しあっている。
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祈りの波紋は、この世界に広がりつづける。
内なる命の鼓動に気づきさえすればいい。
そこには、自分と世界への深い信頼がある。
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せいれいになれ
そのためにはみずをまわせ
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『ひかりのとびら Heart of Light』
w128mm x h210mm
88 page
著者 : 鈴木理早
文・写真・絵 : 鈴木理早
編集協力 : 流石香織
印刷・製本 : 有限会社篠原紙工
小原一哉
新島龍彦
田渕智子
発行 : はくとう文庫
自費出版
w128mm x h210mm
88 page
PUR製本 / ガンダレ表紙